【学校コラム】大学生が「キャリアを学ぶ」意味を考える(Ⅶ)自己理解|個人と組織の課題解決のためにー「NKSソリューション・プログラム」

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【学校コラム】大学生が「キャリアを学ぶ」意味を考える(Ⅶ)自己理解

前回コラムで 「変化の時代のマインドセット」について述べましたが、しっかりとマインドセットするためには、自分自身についてより深く考え、自分自身をはっきりとかつポジティブに理解していくことが大切です。

そこで今回は、「自己理解」について考えてみたいと思います。

 

()今のあなたの自己像を捉え直そう

自分の能力はこんなもの、自分には能力がないからできない・・・そのように思っていませんか?

「論理的に考える、話すことができない」「人前で話すのが苦手」「何でも、まずは“ムリ、できない”と考えてしまう」・・・このように考える学生は、決して少なくありません。しかし、本当に能力がない、できないのでしょうか?

今まで顕在化したことだけで自分自身を判断し決め付けている、ということはありませんか?

自己理解とは、まずは一度「本当にそうなのだろうか?」と、自分自身に問いかけ、捉え直していくことにほかなりません。

ぜひ、下記点を意識して、自分自身と向き合ってみてください。

◆「思い込みを払拭して、知らない部分を発見・把握し直す」こと

◆「良いところ・伸びしろを探そう」というポジティブな意識で捉え直すこと

 

()自己理解することの意義

自己理解は、個人が自分のキャリアを選択し行動していくための必須要件です。自分自身がどのような人間で、何を求めているのか、何ができるのか・・・それらが分からなければ、自分のキャリアを積極的に選択していくことはできません。

自己理解をしていくことは、自己成長を促し、「自立的な生き方」の基盤作りになっていきます。

①より「好ましい自分」に変わる第一歩が踏み出せる

②自分の潜在能力に気づき、さらに積極的な生き方を創出できる

③自分自身のコントロールを可能にできる

④自分の感情・思考・行動をコントロールする力を養え、自律性を高められる

⑤責任転嫁せず、自分で責任を担うことができる

⑥対人関係の問題に対しても、相手ではなく自分を変えて、解決が図れる

()自己理解のための2要素

①「自分を知ること=自己の内面分析」

・基本的な能力、パーソナリティ、行動特性、志向、興味、基本的なスキルなどを認識する

・認識するために、自己概念(自分についての主観的な理解)のチェックを行う

「3つの問い」で自己概念をチェックする

◆自己理解を進めるための 「3つの問い」

 

「自己理解は、自分自身へ問いかけ捉え直すことである」と先述しましたが、より効果的な「3つの問い」を理解しましょう。

1)私は、何が好きなのか? 何がやりたいのか? (興味・関心=WANT)

2)私は、何が出来るのか? 何が得意なのか? (能力・コンピテンシー=CAN)

3)私は、何にやりがいや価値を感じているのか? (価値観・人生観=VALUE)

 

②「外的環境を知ること=自己の状況分析」

・社会、業界、職種と仕事の中身、各仕事に必要なスキル、人材ニーズ、相場情報、市場性などの外的環境に対する、“自分の現実状況”を認識する

 

自己理解図

 

 

 

自分自身を理解していくことは簡単なことではありませんが、理解しようと自分自身と向き合うことをしない限り、成長していくことはできませんので、ぜひ大学生のうちに「自分自身の再発見」にチャレンジしてください。

 

次回は、自己理解のためのツール「ジョハリの窓」について、考えていきます。

 

文責:NKS能力開発センター 恵 大介

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